はじめに｜美肌医療の最前線「リジュラン注射」が話題
最近、美容皮膚科業界で注目を集めている「リジュラン注射」。リジュランヒーラー（Rejuran Healer）とも呼ばれ、芸能人や美容系インフルエンサーのSNS投稿でもよく見かけるこの施術は、「肌がよみがえる」「自然に若返る」と話題です。
本記事では、リジュラン注射のメカニズムから期待できる効果、なぜこれほどまでに人気なのかを、専門的な視点からわかりやすく解説します。さらに、他の美肌治療との違いや施術前後の注意点についても詳しくご紹介します。
リジュラン注射とは？｜「再生力」に着目したエイジングケア
リジュラン注射（Rejuran Healer）は、主にポリヌクレオチド（PN）という成分を主成分とした皮膚再生注射です。このPNは、サケのDNA由来の成分で、人間の体内に非常に近い構造を持ち、安全性・親和性に優れています。
ポリヌクレオチド（PN）とは？
PNはDNAの断片であり、細胞の修復や再生を促す働きを持っています。リジュラン注射では、特に真皮層の繊維芽細胞にアプローチし、コラーゲンやエラスチンの産生を促進。肌の土台から若返りを図ります。
PDRNについては、以下で詳しく解説しています。
ヒアルロン酸注射との違い
ヒアルロン酸は「補う」施術であるのに対し、リジュランは「再生を促す」施術です。短期的なボリュームアップではなく、中長期的な肌質改善が目的となります。
なぜ今、リジュラン注射がこれほど人気なのか？
リジュラン注射がここまで注目される理由は、以下のような**「自然で高い効果」**にあります。
1. 肌の根本治療が可能
加齢や紫外線ダメージによって衰えた肌の細胞そのものを修復するため、「表面的な一時的美肌」ではなく、根本的な肌質改善が目指せます。
2. ダウンタイムが少ない
施術直後に針跡や軽い赤みが出る程度で、翌日からメイク可能。忙しい人でも取り入れやすい点が魅力です。
3. 副作用が極めて少ない
主成分のPNは生体適合性が高く、アレルギー反応のリスクが低い。敏感肌の方でも比較的安全に受けられます。
4. 韓国での医療エビデンスが豊富
韓国の美容医療業界では10年以上の臨床データがあり、エビデンスに基づいた信頼性の高い施術として確立されています。
リジュラン注射の効果｜どんな悩みに効く？
以下のような肌悩みにリジュラン注射は効果を発揮します。
● 毛穴の開き
繊維芽細胞の活性化によって、肌のハリがアップし、毛穴が引き締まります。
● 小ジワ・ちりめんジワ
コラーゲン生成が促進され、目元や口元の細かいシワが徐々に薄くなります。
● ハリ・弾力の低下
真皮層の再構築により、肌の内側からふっくらとした弾力感が戻ってきます。
● 肌のキメ・ツヤ
ターンオーバーが整い、キメの細かいなめらかな美肌へと導きます。
● 炎症後の色素沈着・ニキビ跡
組織修復をサポートする作用により、ニキビ跡の赤みや色素沈着が緩和されるケースもあります。
施術の流れと頻度
ステップ1：カウンセリング・診察
皮膚状態や肌悩みを医師が診察し、リジュランが適しているかを判断します。
※韓国ではカウンセリングをしないクリニックがあります。必ずカウンセリングをしてくれるところで施術を受けましょう。
ステップ2：麻酔クリーム塗布
施術前に麻酔を塗布するため、痛みは最小限に抑えられます。
※それでもかなり痛いため、睡眠麻酔を行う方もいます
ステップ3：注射
細い針またはダーマペンを用いて、真皮層にリジュランを注入。
ステップ4：アフターケア
冷却・鎮静後に帰宅可能。入浴・スキンケアは当日夜から可能なことが多いです。
施術頻度の目安
初回は2～3週間ごとに3～4回程度の施術が推奨され、その後は1～3ヶ月に1回のメンテナンスを行うと効果が持続しやすくなります。
リジュラン注射のダウンタイムは？
リジュラン注射はダウンタイムが比較的少ない施術として知られていますが、「全くゼロ」というわけではありません。施術を検討するうえで、ダウンタイムや副作用について正しく理解しておくことが大切です。
ダウンタイム中に見られる主な症状
施術後、以下のような一時的な反応が出ることがあります：
- 赤みやほてり（当日～翌日まで）：注射による刺激で軽度の炎症が起きることがあります。
- 膨疹（ポコポコとした膨らみ）：注入後すぐは薬剤が皮膚にとどまっているため、部分的に膨らんだように見える場合がありますが、数時間～1日程度で自然に吸収されて目立たなくなります。
- 内出血（まれ）：特に目元や皮膚が薄い部位では、毛細血管に当たることで内出血が起こる可能性も。ただしファンデーションで隠せる程度で、約1週間以内には自然に消失します。
ダウンタイム中の過ごし方と注意点
以下の点に気をつけて過ごすことで、回復を早めることができます。
- 当日の洗顔・入浴はぬるま湯でやさしく行う
熱すぎるお湯やゴシゴシ洗いは避けましょう。 - 施術当日のメイクは基本NG（指示に従う）
翌日からはメイクが可能なケースが多いです。 - 紫外線対策を徹底
日焼けは炎症を悪化させたり、色素沈着の原因になります。日焼け止めや帽子を活用しましょう。 - 激しい運動・飲酒・サウナは24時間避ける
血流が促進され、赤みや腫れが悪化する恐れがあります。
リジュラン注射 × ポテンツァ｜再生と刺激の最強タッグ
ポテンツァ（POTENZA）は、マイクロニードルと高周波（RF）を組み合わせた美肌治療で、毛穴・ニキビ跡・肌のたるみに効果を発揮します。
この施術とリジュラン注射を組み合わせることで、以下のようなメリットがあります：
- 真皮層へのダブルアプローチで再生力アップ
- コラーゲン生成と再構築の相乗効果
- ポテンツァによる微細な損傷がリジュランの吸収効率を高める
クリニックによっては同日施術も可能です。ただし、赤みや腫れが出やすいため、敏感肌の方は医師と相談のうえ、数日空けて行うのが安心です。
他の美肌施術との違いと併用
● ヒアルロン酸との併用
即時効果のヒアルロン酸と、肌再生力を高めるリジュランを組み合わせることで、即効性と持続性のバランスが取れた治療が可能です。
● エレクトロポレーションとの併用
針を使わない導入治療とリジュランを併用することで、表皮〜真皮への多層的アプローチが実現します。
エレクトロポレーションについては、以下で詳しく解説しています。
リジュラン注射のデメリット・注意点・副作用
リジュラン注射は肌の根本的な再生を促す優れた美容治療ですが、すべての人にとって“完璧な施術”というわけではありません。施術を受ける前に、以下のようなデメリットや注意点を把握しておきましょう。
即効性がない
リジュラン注射の最大の特長は「肌の再生力を高める」ことですが、それゆえに効果が現れるまでに時間がかかる傾向があります。
ヒアルロン酸のような即時的なハリやボリュームアップ効果は期待できず、通常2〜4週間ほどでじわじわと肌質改善が実感されるようになります。
継続的な施術が必要
1回で効果が完結する施術ではなく、初期は2〜3週間おきに3〜4回程度の継続施術が推奨されます。
その後も数ヶ月に1回のメンテナンスが理想的とされ、定期的な通院と費用の負担がネックになる方もいます。
軽度のダウンタイムがある
ダウンタイムは比較的少ない部類ですが、**注入後には赤み・腫れ・内出血・膨疹（ぽこぽこした膨らみ）**が一時的に現れることがあります。
特に目元やフェイスラインなど皮膚が薄い部位では、内出血が1週間程度残ることもあります。
施術時に痛みを伴う
針を使って真皮層に薬剤を注入するため、痛みや圧迫感を感じます。麻酔クリームである程度軽減されますが、痛みに弱い方は注意が必要です。
効果に個人差がある
肌質や年齢、生活習慣によって、効果の実感には個人差があります。「1回で大きく改善する」と期待すると、物足りなさを感じるかもしれません。あくまで“じっくりと肌を育てる治療”であることを理解しておくことが重要です。
医師の技術によって結果が左右される
リジュランは皮膚の浅い層へ均一に注入する必要があるため、施術者の技術力が結果に大きく影響します。経験豊富な医師を選ぶことが、ダウンタイムの軽減や効果の最大化につながります。
まとめ｜肌そのものを「育てる」時代へ
リジュラン注射は、単なる美肌ケアではなく、肌そのものの回復力を引き出す再生医療的アプローチです。自然な若返りや肌質改善を求める方には、非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。
エイジングケアに本気で取り組みたい方は、ぜひ一度、リジュラン注射を検討してみてはいかがでしょうか。
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